プードルは生後1週間以内を目安に
断尾と狼爪の切除をする風習があり、
そうしているプードルが、その基準にそったスタイルであると
言われています。
それについての私共の考え方を述べました。
私は基本的に、断尾も狼爪の切除も反対です。
生まれてきたままの遺伝子により引き継がれている姿のままいることが、本当の意味の「スタンダード」だと考えます。
そして、生後日数が浅いうちに、体にハサミをいれたりすることに、違和感を感じます。
けれども、現在の犬のスタイル上、断尾も断耳が必要であるとされているのに、それをしないことで、そのワンちゃんが「二流の犬」のように評価されることに対して、悔しさも感じます。
ご承知の通り、「犬」という人間と共に生きる、「人間のパートナーとしての犬の社会」が、この数百年の近代社会で人間によって生まれています。その中で生まれてきたその犬種ごとの特性を生かしたスタイルも確立しています。
そして、何よりも今現存している犬の種類そのものが人間によって操作され、人間によって系統立てられています。すなわち、今、日本中で買い求められている犬種のほとんどが、自然発生的に誕生した犬種ではないのです。
よくわかる例で言うと、私達がこよなく愛するプードルも、そして、ダックスフンドも、元はスタンダードサイズ(今のスタンダードプードルやスタンダードダックスフント)でしたが、そこから、人間が交配を操作し、ミニチュアサイズやトイサイズなどを人間が作り出したのです。
そのようなことから、「犬種そのものの確立」と「断尾や断耳」を考え合わせると、人間と犬の関係上、人間が勝手に犬達を操作するけれども、その分、人間は犬達に慈しみの心をしっかりと持って、大切に育て、彼らの生涯を見届け、彼らに出会えたことに感謝し、そして彼らの一生を引き受けて共に生きることで、彼らへの礼儀を果たすことになり、彼らに対して人間の所業を詫びることにつながるのではないかしらと考えます。
というわけで、我が家で誕生したプードルの子犬達(スタンダードプードルの子犬も、トイプードルの子犬も)は、断尾と狼爪の切除をする所存です。
ちなみに我が家にオーストラリアからやってきたエドワール(毛色はチョコレート・男の子)はオーストラリアの動物愛護の法律にのっとり、断尾をしていません。
また、我が家のナディーヌ(毛色はアプリコット・女の子)のママはロシアで繁殖された子。この子はヨーロッパ各国でチャンピオンを達成した先祖のみを持つ、大変優良な血統の子ですが、この子もヨーロッパ諸国の多くの動物愛護の法律にのっとり、断尾をしていません。けれども、そのママから産まれたナディーヌは、ロシア人のブリーダー様が、日本国内で繁殖されたので(我が家のフランソワと交配された)、ナディーヌ自身は断尾をしてもらっています。
けれどもママ犬の方は、断尾をしていない姿で、現在日本のドッグショーを走って、2007年上半期のポイントゲッター第2位のようです!
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